お知らせ

記念事業ニュースNo. 2を発行しました 

2021.12.15

◎急逝から2年、あらためて帰天した前後の日々を振り返り、皆様からの追悼のお便り等も掲載しました。
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今回から《オルガニスト・作曲家 酒井多賀志の歩み》試論として、その足跡をたどっていきます。
酒井の演奏活動は、おおむね10年サイクルで変化しています。試みに5つの時期に分け、主要作品もあげてみました。
0)オルガン前史;リードオルガンからの出発。カトリック吉祥寺教会へオルガン練習にかよい、受洗。
(1)1970年代;芸大院在学中に万国博オルガンコンクール最高位入賞、以後演奏活動を開始。カテドラル・シリーズの充実、日本の主要な音楽家・演奏団体とも共演、オルガニストとしてのキャリアを確立。
(2)1980年代;転換期、作曲開始。シュトゥルム&ドゥランク(疾風怒濤)の時代。
「光と風と波の心象」(1982)、「流離」(1985)等、初期の自由で瞑想的、幻想的な作風。
*シュトルム合唱団・合奏団の指揮とチェンバロ演奏/尺八・箏とのアンサンブル開始(1987)/武蔵野市民文化会館、純心・江角講堂、府中芸術の森劇場のパイプオルガン設置に尽力。
(3)1990年代;身近な(日本の五音音階の)テーマを使った変奏曲やフーガを作曲。
「赤とんぼ」(1991)、「アメイジング・グレース」(1996)、「故郷」(1997)、「夕焼け小焼け」(1998)など。
*マンドリン(1990~)、奄美島唄(1992~)とのアンサンブル開始。全国各地に招かれ、活発なライブ活動を展開。
(4)2000年代;「イントロダクションとフーガ」(2001)、「さくらさくら」(2003)、「我は海の子」(2005)など、規模の大きな曲が出揃う。
(5)2010年代;歌やマンドリン、邦楽器とのアンサンブル曲に力を入れる。デジタルパイプオルガン・コンサート開始、平山にクラヴィーア音楽研修所設立(2017)。「クリスマスの為の前奏曲とフーガ」(2014)/「一陽来復」(2017)。
(詳しくは本Webサイトの「略年表」「演奏記録」を、作品に関しては「曲目解説」を参照下さい)