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YouTubeアップ【流離/SASURAI】酒井多賀志作曲、三塚幸彦動画

2022.07.19

ヨーロッパを驚かせた和のオルガン「流離」op.17(1985)。長年の共演者・三塚幸彦氏による動画制作です。酒井の魂が、オルガンのパイプに宿り、いつしかそこを抜けだし荒野や海原をさまよい、天空に飛翔するかのよう・・・

☆プログラム・ノートより(酒井多賀志)

この曲は、オルガン音楽の中に日本の四季の情感(この曲では晩秋から冬)を初めて盛り込んだ作品です。自分の信じる道を一途に歩もうとする人間の情熱を、芭蕉の辞世の句、「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」の中にイメージし、1985年(バッハ生誕300年)に作曲。1992年に、イギリスのオックスフォード大学出版局より楽譜出版されました。

☆三塚幸彦さんより (尺八奏者、ノーザン・ライツ・レコード主宰)

初めて引き受けたコンサートパンフレットにあった酒井さんの言葉。「中国から伝わった箏や尺八を、先人たちが日本の楽器にしてきたように、私はパイプオルガンを日本の楽器にしたい」 。西洋に習い、学び、西洋人になりきることで洋楽を完全に理解する・・・だけではなく、日本の音楽、日本の楽器として、そして自分の楽器として音楽を作ってゆきたい・・・・どこかで思いっきり共通するものを感じました。