曲目解説

OP.22 オルガンと尺八の為の対話 Dialogue between Organ and Shakuhachi op.22

作曲年:1987

・奏者の全身全霊が音と化するような主観的表現の極みである尺八と、一方組織化された音の組み合わせによる客観的表現の極みにあるオルガンとの対話は、最も劇的な出会いであるといえるでしょう。曲は、そのことを充分意識し、まずオルガンと尺八が、それぞれの世界を独自に主張する離れた感じで始まり、次第に融合し、最後は白熱した盛り上がりをめざしています。

・奏者の全身全霊が音と化するような尺八と、一方機械化され、組織化されたオルガンとは対極にある楽器と言えましょう。その事を踏まえ、まずオルガンと尺八が、それぞれの世界を独自に主張する離れた感じで始まり、次第に融合し、最後は白熱した盛り上がりをめざしています。

【2017年12月15日デジタルパイプオルガンコンサートNO.12パンフレットより】

収録CDタイトル
「流離〜パイプオルガン、尺八、箏の出会い〜」

初演情報
1987.5.21
会場/武蔵野市民文化会館
演奏者/Org:酒井多賀志  尺八:山本邦山氏