曲目解説

OP.25 オルガン、尺八、箏の為の綺奏曲 Fantasia-For Organ ,Shakuhachi and Koto op.25

作曲年:1988

・三者のアンサンブルであるこの曲では、「間」のとり方で音楽を構成してゆく日本的な展開にはじまり、次第に拍子感を強めてゆき、最後はヴィヴァルディの協奏曲を思わせる軽快な舞曲となります。思い切った転調がありますので箏は二面、尺八も三本を駆使しての演奏です。

・1980年代後半の作品で、日本的要素と西洋的な要素を結び付けた作品です。「間」のとり方で音楽を構成して行く日本的な前半と、ヴィヴァルディの協奏曲を思わせる西洋的な後半が特徴です。今ではめずらしくありませんが、このような結び付きは当時、奇想天外でしたので、それをヒントに、綺想曲と名付けました。
【2018年12月14日デジタルパイプオルガンコンサートNO.14パンフレットより】

収録CDタイトル
「流離〜パイプオルガン、尺八、箏の出会い〜」

初演情報
1988.7.10
会場/武蔵野市民文化会館
演奏者/Org:酒井多賀志  尺八:三塚幸彦氏  箏:小野美穂子氏