曲目解説

OP.42 「アメイジング・グレイス」の主題による変奏曲とフーガ  Variations and Fugue on ” Amazing Grace ” op.42

作曲年:1996

アメリカ民謡として又賛美歌第二編167番「われをもすくいし」として愛唱されている「アメイジング・グレイス」をテーマにした変奏曲とフーガです。 この曲の歌詞の3つの言葉「驚くべき恵み、その妙なる響き」「恵みが私に恐怖を教え」「一万年もの年月、太陽のように輝く」をイメージして7つの変奏とフーガに仕上げました。

・五音音階による黒人霊歌風なメロディとバッハの様式を結び付けることは、初めは大変な違和感がありました。しかし元のメロディに対位旋律をつけ、和声を整えると、やがて独特な世界が生まれてきました。

・五音音階による黒人霊歌風なメロディをフーガ主題に用いるのは、おそらく史上初めての試みであり、最初は大変な違和感がありました。しかし和声を整え、対位旋律を工夫すると、音楽は意外とスムーズに展開しはじめ、輝かしく力強い作品が生まれました。 【2018年12月14日デジタルパイプオルガンコンサートNO.14パンフレットより】

収録CDタイトル
「酒井多賀志オルガンリサイタル第2集」

初演情報
1997.4.19
会場/秋田アトリオン音楽ホール
演奏者/酒井多賀志