曲目解説

OP.43 「秋田おばこ」による幻想曲 Fantasy on ” Akitaobako” op.43

作曲年:1996

原曲の「秋田おばこ」は、太鼓を叩きながら主旋律を弾いたり、沢山のこぶしが入ります。それを全部再現するのはとても難しいので、ある程度わかるくらいに、最初と最後に登場します。そしてその間は、秋田おばこの二つのモチーフを大事に使って、ヴァリエーションというよりも幻想曲風に展開したつもりです。少々、現代曲のようですが、最初と最後はもとの曲になるべく近い形で作曲してみました。

【初演時の酒井本人による解説文より要約】 初演:1996年4月20日酒井多賀志オルガンリサイタル秋田NO.19

*秋田民謡へのとり組みは1991年にさかのぼる。酒井貴氏より提案があり、「秋田長持ち唄」「どんぱん節」など5曲を取り入れた「秋田民謡による幻想組曲」Op.34を1992~94年にかけて演奏し、好評を博した。Op.43はそれに続く曲。

初演情報
1996.4.20
会場/秋田アトリオン音楽ホール
演奏者/酒井多賀志