曲目解説
OP.45 「故郷」の主題による変奏曲・アダージョとトリオ Variations, Adagio and Trio on ” Furusato ” op.45
作曲年:1997
・「うさぎ追いしかの山」、このなつかしいメロディは、実は賛美歌(コラール)からの影響を受けてつくられたと言われています。今回このメロディをバッヘルベルやバッハに代表される18世紀のコラール変奏曲の技法で九つの変奏に展開しますと、まさしくバッハ風な作品が出来上がりました。その変身ぶりには私自身驚いています。続くアダージョでは「ふるさと」が開発によって自然破壊されて行く悲しみと不安と怒りと回顧を、トリオでは何もなかったかのように時が過ぎてゆく今の「ふるさと」を表現してみました。
・「うさぎ追いしかの山」、このなつかしいメロディは、4分の3拍子の断定的なリズムでできており、賛美歌風な性格をもっています。このメロディを18世紀のコラール変奏曲の技法を使って9つの変奏に展開しますと、まさしくバッハ風な作品が出来上がりました。その変身ぶりには私自身驚いています。故郷に対する様々な思いを、その変奏に託しています。 【2011年6月24日パイプオルガンコンサート50回パンフレットより】
収録CDタイトル
「酒井多賀志オルガンリサイタル第2集」
初演情報
1997.4.19
会場/秋田アトリオン音楽ホール
演奏者/酒井多賀志