曲目解説

OP.67 クリスマスの歌3章 

作曲年:2013

第一曲:光の産声(詞:手塚久子)

第二曲:クリスマスの夜は(詞:晴佐久昌英)

第三曲:クリスマスを祝う(詞:板口冨美子)

クリスマスの詩集(森田進編、日本キリスト教団出版局)を見ていて、最初に目にとまったのは第二曲「クリスマスの夜は」でした。4行ずつ8節で成りたつ詩で、全体は祈りと願望に満ちています。その内から第1、2、4、6節を選び作曲しました。さらに「光の産声」と「クリスマスを祝う」を選び、前後に配しました。第一曲と第二曲には「天使と共に歌おう」という共通の言葉があり、第二曲と第三曲には「この夜だけは」という共通の言葉があり、つながって行く構成になっています。クリスマスのパーティ的な雰囲気ではなく、キリスト降誕の意義を内省した作品です。 【2013年12月20日デジタルパイプオルガンコンサートNO.4パンフレットより】 ◯第二曲:クリスマスの夜は(詞:晴佐久昌英) 歌詞は、カトリックの神父として、また詩人、文学者としても活動中の晴佐久昌英氏による詩集『だいじょうぶだよ』(2001年刊行)に含まれています。 8節からなる詩ですが、そのうち4つの節を選びました。 各節とも1行目と4行目に「〜たい」という助動詞があてられ、4行目には更に「この夜だけは」という強調が加わり、率直で強い願望と祈りが込められています。音楽はその内省的な性格にそって展開します。 【2015年12月14日デジタルパイプオルガンコンサートNO.8パンフレットより】

販売譜
第二曲

初演情報
2013.12.20
会場/小金井宮地楽器ホール 小ホール
演奏者/Org:酒井多賀志 Sop:井上由紀氏(Ⅰ・Ⅲ) Alt:奥野恵子氏(Ⅰ・Ⅱ)