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YouTubeアップ 二周忌を記念して【酒井多賀志自作自演の世界①②③ 1986~87年】フル映像

2021.12.07

初めてオリジナル作品のみで構成した自主企画コンサートNo.24、No.26より@武蔵野市民会館

酒井多賀志・自作自演の世界①;コンサートNo.24「日本の詩情と幻想」<第一部>1986.6.21

酒井多賀志・自作自演の世界②;コンサートNo.26「瞑想的ライブスペース’87」<第一部>1987.6.12

酒井多賀志・自作自演の世界③;コンサートNo.26「瞑想的ライブスペース’87」<第二部>1987.6.12

◎「完全音程を主体にした3つの作品」op.1、「流れゆく雲」op.2-2、「光と風と波の心象」op.3、「残照」Op.9、組曲「霧の中の幻想」Op.7、組曲「望郷の夢」Op.18、組曲「春の歌」Op.23、「流離」Op.17をとりあげました。1981年作曲開始以来、1985年「流離」に至る模索から生み出された初期の作品群です。清新で高揚感あふれるステージを展開します。

[プログラム・ノートより]

――自作自演がめざすものーー
☆音楽理論や楽譜の束縛から自由になり、無意識、即興的・瞑想的・幻想的な世界にひたること。
☆日本の自然、二人称的な世界(あなた)への親密な心情、季節の情感を、宇宙的なオルガンの広がりの中で表現すること。
☆日本のオルガン音楽において、ヨーロッパ直輸入ではなく、日本独自の美意識に根ざした楽器と音楽が満ちあふれる未来が間近にあることを予感させるものとなれば、と願っています。

――各曲を生み出した時の心象的イメージーー
☆交響的即興曲「光と風と波の心象」Op.3
~親しい人が去っていってしまった時、「あなた」の存在を失った私の心は、自然へとむかう。明るい日の出、平原を流れてくるやさしい風の香り、繰り返し打ち寄せる波は、永遠に生き続け、「あなた」のいのちと繋がっているから。派動する光と風と波は皆心の映し絵。私の心のうねりも、いつか潮の流れとなり「あなた」の心に打ち寄せるだろう。~
☆瞑想的即興曲「流離」Op.17
~先へ進みたい激しい衝動、それを拒む疲れた体、魂は一人はるかな旅路へ歩みはじめる。浮遊する意識、瞼の裏の激昂。「旅に病んで、夢は枯野をかけめぐる」(芭蕉)~